亀像山補蛇寺と号し、秋田最古の曹洞宗禅寺といわれ、大本山総持寺の直末である。
総持寺25哲の一人月泉良印和尚が、正平四年(1349年)、大館の松原に安東氏の菩提寺をして建てたのが前身と言われる。
この寺の初期の歴史は明らかでないが、湊安東氏の外護(げご)により栄えたと思われる。
徳川時代に入ると、藩主佐竹氏の庇護を受けた。東北にその末寺が多く、東北の中本山といわれている。
(補蛇寺境内立て札より)
=真澄記=
火内の郡(比内、今の大館)と言った昔、長走りの岡に近き松原村に天台寺があった。
その寺の廃となっていたが、藤倉の山のほとりに移して、それを亀像山補蛇寺という。
しかし、在る処の名は今も分からない。松原ということしか、、、、
遠い昔は知らず、中昔の開眼こそ、月泉良印和尚である。
この法師の徳が高く、陸奥の中でも一任の寺となっている。