真澄の昔物語
親鸞腰掛けの石(象潟)
=真澄記=
「これが親鸞聖人の腰掛けた石だ」と囲いを巡らせている。
石ふみには「汐越浄専寺、肥前国(九州島原)西方寺建立」とある。
冬枯れの潅木の傍らに、「象潟の雨やせいしか、、」と記しているのは、はせをの翁のつか石である。
短い衣を着た法師が、この腰掛け石に休んで「松島をしばしほかま見つつ来て、ここにあわれを象潟の浦」との聖人の歌を唱えて、南無阿弥陀仏と念じて去ったと人が語っている。
親鸞腰掛けの石
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