真澄の昔物語
北条時頼の歌(象潟)
=真澄記=
三熊野の神を祀った岩ねに登って遠くを見た。
あまがさき・さいの神・とがさき・不動崎。
このあたりは荒波が打ち寄せて、恐ろしくも思えた。
時頼君はこの眺めに浮かれて、「惜しまれぬ命も今は惜しきかな また象潟を見んと思へば」と歌った。
十首の歌のひとつである。
=AKOmovie記=
北条時頼は、神功皇后ゆかりの地として象潟に四霊の地を定め、禁断殺生の令を宣じ、この寺に目通り四方二十町歩余の土地を寄付する墨付を下し、蚶満寺を再興した。
北条時頼のつつじ
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